志

東京事務所 秘書 北澤 英男

この春、私たち千曲会最高顧問の「金子八郎翁」が突然黄泉へと旅立ちました。 あらためて心からご冥福をお祈り申し上げます。 その翁が昨年夏に事務所を訪ねられ、とても印象深いお話をされました。

「自民党から離れてもう16年も経つか。政権から飛び出すなんて生半可な覚悟じゃできないな。しかも今と違って党も派閥も全盛の時だ。

いよいよあと一歩か。ここまでほんとに長かったな。
鬼気迫ると云うか、つくづく羽田さんの執念には頭が下がるよ。
心も身体もぼろぼろになって、羽田さんも辛かったろう。

でもな、俺たちだって羽田さんの理想と志に賭けたんだ。
政治だって改革だって、羽田さんひとりで出来るもんじゃない。
政権交代を目指して、みんな一緒に戦っているんだよ。
羽田さんの志は、同志みんなの志だ。
羽田さんひとり苦めることはない。辛くても苦しくてもそれを分かち合うのが、同志だろう。

体調のことでいろいろ雑音も聞こえてくる。
いつぶっ倒れてもかまわないって。まるで変わらないねあの人は。
俺に言わせれば、逃げ出すことこそ晩節の迷走だ。

羽田さんに伝えてくれ。みんな心はひとつだって。俺たちも命がけだって。
そしてみんなで、政権交代を羽田さんの花道にするんだよ。」

羽田への心情おもいやる一言ひとことに、私自身思わず目頭が熱くなり、まさか私どもへの遺言になろうとは、返す返す無念でなりません。

そして最後に、

「最後の大仕事はこれからだ。羽田さんの健康管理だけは頼むぞ。
真面目すぎるから心配なんだ。
民主党は若い。素晴らしいことだ。でもそこがまた不安かな。
だからどうしても羽田さんなんだ。その存在が安心感だよ。」