My Opinion 私の見解

「決着の夏」に向けて

 いよいよ政権選択を問う歴史的な衆議院総選挙が迫って参りました。

 変えることを怠り、ぬくぬくと生き抜いてきた長すぎる自民党政権。弾み流れる川は、いつも清く澄み渡り生き生きとした生命力に満ち満ちています。しかし、淀んだ水はその生命力を失い、必ず沈淪・腐敗してしまいます。

 自民党最大の過ちは、国家・国民よりも、みずからの政権を守ることのみに恋々として来たことです。
 政官業の馴れ合いが政治を風化させ、国民の声が届かない、国民の痛みも感じない冷たい官僚支配が蔓延り、地方は活力を失い、年金・医療・介護は崩壊し、将来不安・生活不安・格差はどんどん広がり、国民生活は惨たんたる状況にまで追い込まれてしまいました。

 今回の15兆円の補正予算にしても、ほとんどが官僚に丸投げです。100年に一度の緊急不況対策にもかかわらず、2割は官僚の天下り団体に支出され、3割は、まだ使い道も決まらない役所の基金に投入されています。特に今回限りの子供手当てなどは、無責任極まる選挙対策そのものです。そしてその財源は埋蔵金、赤字国債、数年後の消費税の増税です。いつも国民の苦しみは後回し。大切な税金のほとんどが、官から官へと流れてしまいます。

 「地方は国の奴隷じゃないか」率直な指摘です。中央官庁のお許しがなければ、ひとつの保育園すら自由に造ることが出来ません。絶大な権限と財源こそ官僚の力の源泉です。そして自民党はその権力を巧みにあやつり、官僚とともに地方を支配し政権を維持してきました。権限と財源を官僚から取り戻し、地方に移譲する「地域のことは地域で決める」これが地域主権・地方分権です。これこそ政権交代なくしては、絶対に実現できません。

 政権を変え、官僚支配を打ち破れば、予算の枠組みも政策も劇的に変えることが出来ます。民主党は従来の予算編成の枠に縛られず、ゼロから「国民の生活が第一」を基本に予算を編成します。闇深く閉ざされていた税金の無駄遣いも徹底的に正します。悪しき慣行とは断固決別します。

 いよいよ歴史の扉を開く時です。この総選挙は、国民の生活を守る闘いです。
 国民とともに信頼と希望に満ちた新しい政権を創る。
 政権交代で、政治は動き、日本は大きく変わります。

民主党最高顧問  羽田 孜