My Opinion 私の見解

変えなければ 変わらない

 自民党が責任を持って送り出した総理が、二代続けて政権を放り出しました。
 「まだまだ民主党には政権を任せられない。自民党には長きにわたり政権を担ってきた安心感がある。」こう唱えてきた結果が、無責任な政権の投げ出しです。

 いったい何処が安心なのでしょうか。小泉政権は、不況・倒産・リストラ・自殺と、医療費・年金保険料等の国民負担だけが増え続けた、弱者いじめと地方切捨ての「壊す改革」だけの五年間でした。痛みを伴う改革には、セーフティーネットが必要です。しかし小泉改革は地方と暮らしを痛みつけただけでした。

 そして、その後の消えた5000万件の年金は、迷走を繰り返すだけで遅々として解決されず、小泉政権で強行採決までして成立させた後期高齢者医療制度に国民の怒りと不満が爆発しました。
 子供を産み育てたくてもお医者さんがいない。満足に介護も受けられない。
 石油や穀物飼料の高騰で、生活必需品や食料品の値上げは、もろに国民の食卓を直撃しています。金融危機・株価の暴落は止まりません。
 今度は米粉加工販売会社による汚染米の不正転売が発覚しました。子供たちの給食から、食料品にまで広がっています。行政の怠慢は勿論のこと、政府の責任は極めて重大です。

 景気はどんどん悪くなる。物価はどんどん高くなる。給与は全然上がらない。
 それでも政府はいつでも他人事です。
 ただただ国民の悲鳴だけがむなしく聞こえてきます。

 今の政権にはまったく緊張感がありません。
 政権が長すぎると必ず腐敗します。そしていつしか国民を忘れ、自分たちの政権を守ることだけが目的となってしまいます。

 国民生活がここまで追い込まれてしまった最大の原因は、官僚・霞ヶ関が政治を動かしていることです。
 政府の予算案も法律も条約もすべて作るのは中央省庁です。官僚が案を作り自民党に持ち込みます。一応議論はされますがほとんどが了解され、国会に政府案として提出されます。参議院で民主党が第一党になった昨年までは、政府自民党にとって国会はただの消化試合の場でした。国民の顔も暮らしも見ないで、中央省庁は机上の数字合わせだけで、この国を動かしているのです。

 中央省庁は、企業・団体をはじめ、地方に対しても絶大な権限と財源をもっています。これが霞ヶ関の力の源泉です。そして自民党はその権限と財源を巧みにあやつり、企業・団体を動かし、地方に予算を分配し選挙の集票に活かし政権を守り続けてきました。

 自民党はすべてに官僚頼りです。しかし官僚に反対されるとほとんどの政策は実行されません。
 この政官業の負のトライアングルを壊さない限り、政治を国民の手に取り戻すことは出来ません。

 国民の苦しみ・将来不安と真正面から真摯に向き合うことこそ、政治の最大の使命です。
 官僚には結果責任がありません。しかし、政党も政治家も選挙を通じ国民に対して大きな責任を負っています。すべての責任は政治家が負わなければなりません。
 しかし今の政権は、消えた年金も、薬害肝炎隠蔽も、防衛省の不祥事も、相次ぐ役所のムダ遣いも、その責任をいつも曖昧にしてきました。

 誰が総理になろうとも、自民党の政権が続く限りこの国を変えることは出来ません。何故なら、自民党にとって今のしくみを壊すことは、その政権基盤を壊すことになるからです。
 官僚に支配され、小手先・その場しのぎで迷走に迷走を繰り返す。国民の痛み・暮らしの尊さに背を向ける自民党に、これ以上政権を委ねることは出来ません。

 「政権交代」  政権を変えなければ、何も変わりません。

 腐りきった官主導の政治機構・システムを壊します。
 特別会計の闇の仕組みを壊します。
 特殊法人を廃止し、官僚の天下りを禁止します。
 中央の権限・財源を地方に移す地方分権を実現します。

 政治は、国民生活を守る闘いです。
 政治主導で、国民と本気で向かい合う思いやりのある政権を創ります。

羽田 孜